「ハイドリヒを撃て!ナチの野獣暗殺作戦」 第二次大戦中期、チェコはドイツに占領され、ユダヤ人の大量虐殺が進められていた。指導していたのはナチスのナンバースリーと言われたラインハルト・ハイドリヒ。彼を暗殺するため二人の男が送り込まれた。という…
「ロスト・イン・パリ」 宣伝を見たときは面白そうな映画だと思ったのですが、あまり笑いに繋がらなかった。物語の構成はなかなか凝っていて、ほんのしばらくの時間を三つに分けて描き、最後にまとめるあたりは楽しいのですが、現役の道化師としても有名らし…
「エブリシング」 カメラがとっても美しいし、画面センスが素敵なので、とってもピュアなストーリーの空気が綺麗に出ていてちょっといい映画でした。ラストの展開は原作があるので仕方ないのですが、その展開も、全体をスタイリッシュに処理しているので、心…
「ローサは密告された」 フィリピンの下町を舞台にした物語ですが、第三国映画に見られがちな手持ちカメラと長回しによるドキュメンタリータッチの映像でリアリティのある緊迫感を出して行く。ただ、淡々と抑揚のない物語当展開はかなりしんどくなってきます…
「フェリシーと夢のトウシューズ」 やっぱりアニメはディズニーでないと夢は見られないですね。とにかく、ストーリーの配分が良くないし、見せるところが見せ場になっていないので、楽しめない。オペラ座の振付師が担当したという場面が本当に少ないし、主人…
「静かなる情熱 エミリ・ディキンソン」 死後、1800編の未発表の詩が発見された詩人エミリー・ディキンソンの半生を描いた作品ですが、どうもエミリーがただクソ生意気な女性にしか見えず、激しい情熱の背後にひぞむ才能が見えなかったために、ただ、気の強…
「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」 この手の映画を三池崇史監督が作ったのだから、どんなものになったのかと思ったが、ものすごく真面目に、ドラマとして仕上げているのには若干戸惑ってしまった。もう少し吹っ飛んだ映画を予想してい…
「夜明けの祈り」 非常に丁寧に作られた人間ドラマという感じの作品で、人間が持つべき本来の姿が、自らが作った制約と愚行のためにいつの間にか誤った方向に進んでいるのを見据えるかのような作品でした。監督はアンヌ・フォンテーヌという人です。夜明けの…
「トランスフォーマー 最後の騎士王」 相変わらずクライマックスは抜群に面白い。ほとんどCGゲームの世界になるけれども、絵作りがうまいのだろう。ものすごい奥行きと大きさを感じさせる画面が圧倒的な迫力で締めくくって行くのはこのシリーズの最大の特徴…
「海の勝負師」 たわいのない映画です。まさに映画を大量生産していた時代の一本という感じの作品で、ストーリーも展開もその場その場で作っていったような流れで、一体どういう話かツッコミどころ満載。でも当時の空気感は感じることができるからこの手の映…
「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」 実話に基づいた一人の男の成功物語、というか、何故今までこの話が映画にならなかったのかというレベルの物語で、もっと史実的な映画かと思ったのですが、えらく楽しく観れた。というより全く退屈しなかった。監…
「君の膵臓をたべたい」 いやぁ、思ってた以上にいい映画でした。泣かされたのもありますが、なんか生きる勇気を与えてくれたような気がします。とにかく、原作がいいのでしょうが、主演をした浜辺美波が抜群に素晴らしく、映画を最初から最後まで引っ張って…
「ある脅迫」 フィルムノワールの傑作という触れ込みであるが、どこかゆるいところがあるのは、日活色ゆえでしょうか。クライマックスへの緊迫感からもう一歩突っ込んだサスペンスで盛り上がるのかと思うとあっさりエンディング。監督は蔵原惟繕。銀行の通用…
「爆薬に火をつけろ」 たわいのない映画ですが、だからのんびり楽しめる空気が楽しいのがこの手の映画ですね。監督は蔵原惟繕。土建業を営む主人公が工業地帯の埋め立て工事の仕事を請け負い、落札したものの大手の妨害を受ける。敢然と男の世界を前面に出し…
「地獄の曲り角」 わずかなツッコミどころはあるとは言え、なかなか面白い犯罪映画でした。娯楽の本質を分かった人が作るとこうなるという典型的な仕上がりがみごと。監督は蔵原惟繕です。しがないホテルのボーイたちが、ダイス賭博で遊んでいるシーンに始ま…
「霧の中の男」 モノクロームの影絵のような絵作りがとにかく映画的で美しい作品で、前半のサスペンスフルな展開と後半のくどいほどの回想シーンが完全にバラバラなのは別とすればちょっとした作品でした。監督は蔵原惟繕です。車の後部座席からのカメラで前…
「東京喰種トーキョーグール」 日本的な抒情的な哀愁を交えた独特の世界観なのかとかなり期待した一本でしたが、普通のアニメの実写映画という仕上げ具合は少し寂しい感じがしました。戦いのシーンも今一つスピード感があるわけでもなく、と言ってグロさを描…
「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」 この手の娯楽エンターテインメント映画で眠くなったのも久しぶり。体調が悪かったのか映画が退屈だったのか不明な感じで見終わってしまいました。物語が今ひとつつかみどころがなくて、冒頭のとっかかりから展開、クライ…
「君はひとりじゃない」 一見、どいう方向に進んで行くのだろうとはぐらかされているうちに本来のメッセージが全くぶれていないことに気づかされるという、映像の効果を最大限に使ったなかなかの演出がひかる一本、見事でした。ベルリン映画祭銀熊賞受賞のポ…
「ボン・ボヤージュ〜家族旅行は大暴走〜」 宣伝で見た通り、かなりの出来栄えのエンターテインメント。こういう映画の作り方もあるもんだと思い切り楽しめました。今はやりのアクションカメラを使ったハイウェイの疾走シーンが抜群にスピード感があって面白…
「心が叫びたがってるんだ」 オリジナルの方のアニメ版は見ていないのですが、この実写版は予想外にものすごく良かった。役者がしっかりしてるのも理由ですが、脚本がしっかりとラストシーンに向かって書かれている。散りばめられるさりげないセリフがちゃん…
「彼女の人生は間違いじゃない」 要するに東日本大震災で被害を受け、帰れなくなった人たちの行き場のない殺伐とした今を描く群像劇である。いくつかのエピソードはそれぞれ独立していて、特に絡み合ってくるわけでも関連性があるわけでもない。主人公と思わ…
「夜明け告げるルーのうた」 アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のクリスタル賞を受賞した湯浅政明監督作品を見た。確かに独創的な絵のカットのモンタージュはなかなか面白いのですが、ポニョとトトロがかぶるように見えるシーンがどうも気になって、…
「パワーレンジャー」 ご存知、日本の戦隊ヒーローの外国版である。例によってCGのみを見せ場にするだけの作品で、ストーリーの組み立ても、ヒーロー描写の面白さも見せるわけもない普通の物語が展開、正直、クライマックスになるあたりでは眠くなってしまっ…
「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」 昔見たと思っていたのだが、見ていなかったようで、慌てて午前10時の映画祭で見ることにした。ベン・アフレックとマット・ディモンがアカデミー脚本賞を受賞した名作ですが、なるほどというほど人間ドラマが実によ…
「殺戮にいたる山岳」 一体なんのことかわからない物語で、単純な娯楽映画なのだろうが、どこかにジメジメした人間ドラマも見え隠れさせようとする暗さがあり、結局、よくわからないままに、ひたすら銃撃戦だけが印象に残った映画でした。監督はイ・ウチョル…
「ヒトラーへの285枚の葉書」 映画として非常によくできた人間ドラマの秀作でした。一体ナチスの映画はとどまるところを知らないのかと言えるほど次々と描かれてくるのですが、この作品はナチスへの批判というより、単に戦争への批判というより作品ではなか…
「素敵な遺産相続」 ちょっと洒落たコメディで、二転三転する展開が少々しつこいところもありますが、散りばめられた笑いのエッセンスをひたすら楽しむことができる映画でした。何と言っても、未だに大活躍のシャーリー・マクレーンとジェシカ・ラング、気が…
「セント・オブ・ウーマン 夢の香り」 たった一人の演技力だけで二時間半をリードしていくものすごい映画にであった気がします。全く、全盛期のアル・パチーノの真骨頂を見たという傑作。これが演技力、これが役作りというものでしょう。素晴らしい作品に出…
「ジョン・ウィック チャプター2」 前作もそれほど面白いとも思わなかったが、続編でもあり、気軽な娯楽アクションということで見に行った。まぁ普通のアクション映画で銃とカンフーを取り入れたアクションが売りという面白さを見る。前回同様それほどの斬新…