期待のミュージカル「ヘアスプレー」をみる
期待といっても、むちゃくちゃに期待していたというより、話題性に載せられてのことでもあるのですが。
さてさて、お話は1960年代のボルチモア、まさにアメリカが黒人差別に沸いていた時期でかつそのメッカであった町での青春ラブストーリーです。
黒人差別がでてくる映画、特にミュージカルは多々ありますね。有名なところでは「ウエストサイド物語」ですが、l時は移って、華麗なダンスを見せるミュージカルよりも、ひたすら激しく、あつく、ハイテンポに踊るミュージカルが今は主流。
それ故に、この「ヘアスプレー」でも、みていて思わずからだがテンポを取ってきます。
冒頭シーン、音楽のリズムに合わせてシーンが始まり、やがて物語の主人公がベッドで目覚めたからはもう、ダンスダンスダンス。
何十年ぶりかでミュージカル出演になったジョン・トラボルタがなんと女装して、まるで「ミセスダウト」のロビン・ウィリアムス、というより彼よりひとまわりもふた周りも大きいから最高。
主演のトレーシーは短く、まん丸のお世辞にもナイスバディといえないけどキュートな女の子。その彼女の夢は単純にテレビのスターになること。しかも今話題の「コニー・コリンズ・ショー」でダンスを踊ること。
ひたすら夢見る女の子トレーシーはテレビのスターにあこがれ、夢のような恋に思いをはせています。
そんな物語の背景に黒人差別の問題を軽く挿入してストーリーは展開しますが、なんといってもこのトレーシー役のニッキー・ブロンスキーが何ともかわいらしいし、歌唱力抜群。頭のてっぺんから透き通るような歌声がスクリーンにこだまします。
次々と物語が進む中、ラストシーンでいきなりトレーシーが舞台に登場し、主題曲を熱唱して現れると、もう拍手!!!。
一緒になって舞台で踊りたくなる。
とにかく、最高に明るいミュージカルですが、その裏にはアメリカの様々な陰の部分が無理矢理挿入されているのです。
でも、それは今ここで書きたくないですね。
本当に盛り上がる最高のミュージカルでした