楽しい映画でした。
第一作は話題作ながらいまひとつ、こじんまりとした印象を受けて、残念な気持ちでしたが、今回の作品は余計な前置きが削れたぶんいきなり本編に引き込んで、なかなかどうして楽しかったです。
前半の四分の一あたりまでは、よくできたサスペンスエンターテインメントを思わせる演出で、ちょっとドキッとするほどにわくわくしましたが、中盤あたりになってくると本来の娯楽映画に変わってきて、それはそれで気楽に見ることができました。
第一作に比べファンタジー性よりもコメディ系の演出と脚本が組まれているためか、ちょっとくどいセリフ展開と、演出が見られるところがないでもありませんが、大人も子供も素直に不思議ワールドに入り込んで楽しむことができる一級品に出来上がっていたのではないでしょうかね？
結末も、物足りなさは残るものの、思わずにんまりと微笑むことができるようなハッピーエンドに胸をなでおろす気持ちになりました。
ストーリー性は第一作のほうが丁寧に作られていましたね。それぞれの登場人物のエピソードなども細かく設定されていましたが、今回はそのあたりのこだわりをすべてなくし、といって二匹目のドジョウを狙うようなことはせず、スケールアップして、第一作の欠点を補って、ストーリー展開のままに楽しめる娯楽映画に仕上がったのは本当に好感でした。
