いわずと知れたアーノルド・シュワルツネッガー主演のヒット作の新たなる旅立ちバージョン。
製作にタランティーノファミリーのロバート・ロドリゲスが参加、監督は「モーテル」「アーマード武装地帯」のニムロッド・アーントル、といわれてもロドリゲスはともかく監督はまったく知識がない。
では、映画はどうかというと、まったくアクションのみのエンターテインメント映画、このあたりさすがに娯楽に徹するロバート・ロドリゲスらしさが満点である。
映画が始まると突然、一人の男が空中を落ちていく。地面ぎりぎりで開いたパラシュートで地面にたたきつけられ、わけもわからないままに突然、別の人間もそこへ落ちてきたことがわかる。そして主要人物8名がわけもわからずその惑星に拉致されたのであるが、実はそこはプレデターがハンティングをするために獲物をつれてきて放つ場所だった。
日本人やくざや暗殺集団、一級のごろつき、傭兵などその道の悪のプロが集められたという物語設定はかなりいい加減であるが、その後は、ひたすらバトルシーンのみで、戦闘に特に工夫もなく、知恵比べの面白さもない。ただ、どんぱちやるだけである。まぁ、それで良いのですがね。
ただ、主演があの優男のエイドリアン・ブロディというのがちょっと面白でしょうか?
ローレンス・フィッシュバーン扮するノーランドが途中でこの8人に遭遇、自分が生き延びてきた経緯、そして、プレデターをやっつけてもまた新たなるプレデターがやってくるというこの惑星の設定と自分たちの運命を説明して、あっけなくやられてしまう。
そして、とりあえず、この物語のプレデターを倒したロイス(エイドリアン・ブロディ)が、新たに派遣されてくるだろうプレデターに立ち向かわざるを得ないというようなエンディングで映画は終わる。
時空を超えてつれてこられたのかというようなファーストシーンなのだから、プレデターの宇宙船を奪っても地球に帰れるとは思えないけれど、宇宙船を奪って帰ろうと必死になるロイスの姿がちょっと矛盾するような気が?
いずれにせよ、たいそうなテーマも世界観もないその場限りのアクション映画でした