「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「エクスペンダブルズ3 ワールドミッション」「美女と野獣

kurawan2014-11-03

「エクスペンダブルズ3ワールドミッション」
往年のアクションスターが一同に集まる、いわばシルバー人材センター的なアクション大作であるが、まぁ、気楽に派手な映画を楽しむにはもってこいのシリーズである。

といっても、ストーリーこそ単純で、やたら爆薬シーンばかりのように思いがちだが、さすがにスタローンの脚本、細かいところに、ちりばめられた伏線が、なかなかのものなのである。

それよりなにより、冒頭の列車とヘリコプターのバトルシーンが実におもしろい。かつての仲間を救出するべく減りで出動したスタローンたち。列車の仲間を助け出すが、その男はなかなかヘリに乗らず、監獄まで突っ込ませる。その時のアクションが実にスピーディ。このシーンで一気に引き込んだ後、スタローン扮するバーニーは次のミッションで、死んだはずのストーンバアンクスが生きていたことで、再会、ストーンバンクスは仲間を瀕死の重傷を負わせた。そこでバーニーはメンバーの解散を決意、次のミッションに若い新メンバーを集うのだが、いざミッションを行うと、いとも簡単に若手が捕まってしまう。少々無理があるが、そこで、旧メンバーが再結集して、救出作戦、ストーンバンクスとの戦いとなる。

ビルにしかけた爆弾を一時的な電波攪乱で不能にするが、撹乱した機械の充電が少なく、タイムリミットを生み出す展開や、それ以前に細かく配置されたせりふや小道具の伏線が、どんどん効果を出してくると言う緻密さは、さすがにこのシリーズ、派手さだけでパート3まできた和気ではないと納得。

何の変哲もない映画だが、これがいいのだ。それに、メンバーたちそれぞれがそれぞれにあわせた武器を使うというのもまた、凝っていて楽しいし、的を射ているといえる。

娯楽映画をわかっているシルベスター・スタローンならではのシリーズもの、次もまた見に行きたいとおもうのです。


美女と野獣」(実写版2014年)
いまさらという物語なのですが、今回は,CGをふんだんに使ったファンタジーシーンが見もの?のはずが、実に平凡は作品だった。

劇中劇という形で、子供たちに母親が語り聞かせる構成で、ベルと野獣の物語が描かれていく。もちろん、いまさら凝った演出もなく、普通にドラマが展開。美しいCGはふんだんに見られるが、これというほどのものはいまどき少々ではありえないから普通である。

単純に、子供だまし的な御伽噺映画であって、何の新鮮さもないのが実に残念な一本で、何故に今これを作ったのかという幹事の作品だった。