「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

映画感想「相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係

kurawan2017-02-11

「相棒-劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」
もういい加減、薄っぺらいテロ犯罪サスペンスは控えたほうがいいと思う。特に日本の作品の場合、格段に緊迫感が生まれてこないしリアリティがない。今回の映画はとにかく脚本が弱いのだが、それはさておき、登場人物にカリスマ性が見いだせないのが最大の欠点でしょうか。監督は橋本一

七年前に少女誘拐事件が起こったが、日本政府はテロへの断固とした態度を示すために彼女を犠牲にした。という前提から物語は始まる。なのだが、その復讐のために日本国内で大量殺人テロを起こそうとする敵側の異常性が非常に弱いし、それが、戦時中の物語にも起因しているという今時さすがに時代性鵜を書き込んでいない適当さも残念。

とにかく必然性のない動機からのサスペンスは、いくら人気シリーズでもカバーしきれない。しかも、最近は杉谷右京ら主人公にも今一つ頭の切れが見えない。テレビ版もやや迫力が失せてきているところへ、映画の大スクリーンは、無理がかかっていますね。

お正月のスペシャル版のほうがストーリーが練られていて面白かった気がします。無駄に仰々しくしただけの映画版という一本でした。