ドーンオブザデッドを見てきました。
導入部はスピード感あふれる演出でみごとに本編に観客を引き込んでくれます。
そのあとからのショッピングモールのシーンはかなりオリジナル版ゾンビを意識した作りになっています。
つまり、真似にならないように前作に似たようなシーンを意識的に避けているように見えるのです。その結果妙に間が空いたことになって、せっかくの導入部のスピード感が殺されてしまったようになってしまいました。
しかし、ショッピングセンターでのシーンもほうっておく事無く丁寧に処理しているので、そんなに間延びすることはなかったですが。
とはいえ全編にそれほどゾンビをあふれさせなかったので物足りないといえば物足りなかったですね。世界中がゾンビに征服されてしまうような恐怖感はありませんでした。この辺が前作と違う点であり、前作ほどスプラッターシーンを減らしたので批評家に受け入れられたのかもしれません。
全体にB級映画を意識しているようで、軽く歌詞のある曲を入れたり、エンドクレジットにその後のシーンをかぶせたり、よくB級ホラーが使う手をふんだんに入れています。
とはいえデジタル処理したようなシーンを挿入したり手持ちカメラを効果的に挿入したりと映像表現はみごとでした。