「シネマラムール」の管理人くらのすけの映画鑑賞日記です。 なるべく、見た直後の印象を書き込んでいるのでネタバレがある場合があります。その点ご了解ください。

2004-01-01から1年間の記事一覧

映画感想「69シックスティナイン」

KEN&ADAMA −69 sixty nine− 妻夫木聡×安藤政信 クドカンの脚本でまさにクドカン作品。 時代は高度経済成長真っ只中の1969年。なのに伝わってこない。時代の息吹が。原作者の村上龍氏は自伝的にこの作品を書いたのであるから、おそらく原作には時代の息吹きが…

映画感想「ブラザー・フッド」「ロスト・イン・トランスレーション」

「ブラザー・フッド」 見事なできはえ。見事な導入部分から物語は本編、朝鮮戦争のスペクタクルへ。 スペクタクルシーンでありながら、人間ドラマの重厚なシーンの連続に観客は引き込まれてしまいます。細かいカット割りと戦場シーンの手持ちカメラの効果的…

映画感想「大脱走」デジタルリマスター版

デジタルマスター版が大流行しているおかげで、過去の名作のリバイバル上映が相次いでいる。 大阪でもようやく「大脱走」を見ることが出来た。それにしても素晴らしい作品です。 リメイクやパート2ものが作れない名作が映画史の中には存在しますが、この作…

映画感想「デイアフタートゥモロー」

ローランドエメリッヒ監督作品はCGのみが見せ場で本当につまらない映画が多いのですが、今回はなかなか見応えのある作品でした。特撮シーンのみが目立っているというわけではなく、見せ場見せ場がうまく組み立てられていて、適度にCGが入るので最後まで飽き…

映画感想「世界の中心で愛をさけぶ」

原作を読んでいないので、原作を少し脚色してあるという映画版を原作と比べることはできないが、あまりのヒットに少し期待しすぎたのか、行定勲監督はこうしたメジャー系の作品は演出しきれなかったのか、きょうのできごとで見せたようなあまったるい中にも…

●6/9映画感想「シルミド」

韓国映画「シルミド」 アメリカ映画に負けないくらいの圧倒的な迫力と、骨太な物語展開に感激しました。「冬のソナタ」が話題の韓国ですが、あれほど美しい純愛ドラマを一方で作りながら、この「シルミド」のようなシリアスな映画を作っている韓国という国は…

●6/3映画感想「下妻物語」

一本筋が通った良い映画にめぐりあいました。 こんなにふざけた物語なのに、スキがないんですよ。もっと荒いところやいい加減なところが有るはずなのに、少なくとも息切れしたところがどんな作品にもあるはずなのに、最初から最後まで非の打ち所がなくしっか…

映画感想「ビッグフィッシュ」「キューティーハニー」

「ビッグフィッシュ」 泣いてしまいました。 ティムバートンのファンタジーに心がくすぐられた感覚です。 ラストシーンですべての登場人物が集まってくる場面では涙が止まりませんでした。 かつて、シザーハンズで何とも言われない感動を覚えた再来でした。…

●5/29映画紹介「キューティーハニー」

公開作品・公開待ち作品紹介 キューティー・ハニー 監][脚]庵野秀明 [原]永井豪 [製]加賀義二ほか [歌][出]倖田來未 [出]佐藤江梨子 市川実日子 村上淳 及川光博 片桐はいり 小日向しえ 新谷真弓 松田龍平 京本政樹 [制作データ] 2003ワーナー [上映時間] 93…

●5/25映画紹介「レディ・キラーズ」と映画感想「レディー・キラーズ

公開作品・公開待ち作品紹介 レディ・キラーズ 監][製][脚]ジョエル・コーエン イーサン・コーエン [製]トム・ジェイコブソンほか [出]トム・ハンクス イルマ・P・ホール マーロン・ウェイアンズ J・K・シモンズ [制作データ] 2004米/ブエナ・ビスタ [上映…

●5/23映画感想「トロイ」

ひさしぶりに史劇の大作を観たといい充実感でいっぱいです。冒頭間もなくからクライマックスのようなスペクタクル。しかもそれにつづくシーンもおとらずにスペクタクル。それだけでも十分みごたえがあるのに、そうしたシーンの中にも人間ドラマをしっかり描…

●5/17映画感想「ドーン・オブ・ザ・デッド」

ドーンオブザデッドを見てきました。 導入部はスピード感あふれる演出でみごとに本編に観客を引き込んでくれます。 そのあとからのショッピングモールのシーンはかなりオリジナル版ゾンビを意識した作りになっています。つまり、真似にならないように前作に…

●5/16映画紹介「ビッグフィッシュ」

公開作品・公開待ち作品紹介 ビッグ・フィッシュ 監]ティム・バートン [原]ダニエル・ウォレス [音]ダニー・エルフマン [出]ユアン・マクレガー アルバート・フィニー ビリー・クラダップジェシカ・ラング ヘレナ・ボナム・カーター [制作データ] 2003米/ソ…

●5/13映画感想「パッション」

圧倒的な迫力というか、よく「息をもつかせぬサスペンスとかスペクタクル」とかいいますが、この映画は息をもつかせぬ圧倒的な映像でイエスキリストの最後を見せてくれます。物語の序盤から、私たちはすでにキリストが生きて。そしてまもなく死んでゆくその…

●5/10映画感想「ゴッド・ディーバ」「エレファント」

ゴッドディーバ。 エンキビラルのCGによるSF映画。映像作家として映画を作ったという点ではキャシャーンを作った紀里谷監督と比べたくなるが、本作は少しそのイメージが違う。キャッチフレーズにもうたわれているように、マトリックスやブレードランナーのよ…

●5/6映画感想「コールドマウンテン」

ほんとに良い映画でした。 こうした映画もたまには見ないと人間がダメになりますね。素晴らしい点がたくさんあります。 まず、アカデミー賞助演女優賞受賞のレニーゼルウィガー。この人の演技がぬきんでていました。 おそらく、あれ以上の出演場面があったら…

●5/4映画感想「キル・ビルvol・2」

一本の映画として楽しんでください。 当初、一本であったVol・1とVol・2、前者がとにかくアクションとエンターテインメント、後者がこの作品のテーマの表現。その意味で、今回のVol・2は前作のようなアクションや立ち回りを期待すると、期待はずれ…

●4/29昨日は疲れて書けなかった「CASSHERN」感想

見てきたよ「CASSHERN」実写版 ちょっと不安があったのですが、やっぱり。紀里谷監督は確かにCGの世界ではその才能と想像力は素晴らしいかもしれないが、映画となると別物だと言うことがわかっていないらしい。全く自己満足の世界でした。 しんど…

●4/28映画紹介「コールドマウンティン」

公開作品・公開待ち作品紹介 コールドマウンティン 監][脚]アンソニー・ミンゲラ [原]チャールズ・フレイジャー [出]ジュード・ロウ ニコール・キッドマン レニー・ゼルウィガー ドナルド・サザーランド ナタリー・ポートマン [制作データ] 2003英.伊.ルーマ…

●4/22映画感想「殺人の追憶」

なかなか期待通りの映画でした。 韓国映画特有の重厚さと緻密さが十分に出ていました。韓国の映像はテレビドラマも映画もそうですが、その出だし部分はまだまだ稚拙なところがあります。 しかし、中盤から後半に入ってくるとみるみるその緻密な画面構成と演…

●4/21映画紹介「キル・ビルVol.2」「オーシャンオブファイヤー」

公開作品・公開待ち作品紹介 キル・ビル Vol.2 監督:クエンティン・タランティーノ 出演:ユマ・サーマン、デヴィッド・キャラダイン 花嫁姿のまま瀕死の重傷を負わされ、身ごもっていた子供をも殺されたザ・ブライドは、憎き「毒ヘビ暗殺団」のメンバーを…

●4/19映画感想「ピーターパン」

「ピーターパン」実写版を見てきました。「ピーターパン」の話がどんな経緯で書かれたものかがわかるとほんとに感動してしまいます。それにしても、こうしたファンタジーにCGを使うと最高に効果がありますね。 夢のようなシーンの連続でした。ピーターパン…

●4/3映画紹介「殺人の追憶」

公開作品・公開待ち作品紹介 殺人の追憶 監][脚]ポン・ジュノ [プ]チャ・スンジェほか [脚]シム・ソンボ [音]岩代太郎 [出]ソン・ガンホ キム・サンギョン キム・レハ ソン・ジェホ パク・へイル [制作データ] 2003韓/シネカノン [上映時間] 130分・PG-12 '…

●4/1「ドッグヴィル」感想

圧倒される映画でした。三時間近くの長編でかつ手持ちカメラの多用で、始まりの頃はややしんどかったのですが、みるみる画面に吸い寄せられていって、ラストは何ともいわれない感慨を味わいました。いったいなんと表現したらいいのか。絶賛すべきなのかどう…

●3/30映画紹介「イン・ザ・カット」

公開作品・公開待ち作品紹介 イン・ザ・カット 監督:ジェーン・カンピオン 出演:メグ・ライアン、マーク・ラファロ これは、出来の良し悪しとは別に、好悪を分かつ作品だろう。何人もの“映画のわかる”女性の知人が「嫌い」だと感情で拒絶したのを知ってい…

●3/29作品紹介「CASSHERN」

公開作品・公開待ち作品紹介 CASSHERN STAFF+CAST 監督・脚本・撮影・編集: 紀里谷和明 出演: 伊勢谷友介/麻生久美子/唐沢寿明/寺尾聰/樋口可南子/小日向文世/宮迫博之/佐田真由美/要潤/及川光博/西島秀俊/大滝秀治 「たった一つの命を…

●3/27昨日「花とアリス」見ました。感想です

ほんとに、思春期の女性の甘酸っぱい気持ちを描かせると岩井俊二は最高ですね。 みていて、切なさとさわやかさが入り交じった微妙なムードが伝わってきて、いつのまにか涙している自分がいました。子供であって大人であって、少女であって女であって、その未…

●3/26「きょうのできごとa day on the planet」感想

期待はしていましたが、なかなかいい映画でした。 どの登場人物もきっちり描き分けられていて、田中麗奈だけがすばらしいかと思っていたが、どの登場人物も魅力的でかわいらしい。青春時代ということばが死語になっているかもしれないが、切ない青春映画にな…

●3/25作品紹介「花とアリス」

公開作品・公開待ち作品紹介 花とアリス [監][製][脚][音]岩井俊二 [撮]篠田昇 角田真一 [美]種田陽平 [出]鈴木杏 蒼井優 郭智博 相田翔子 阿部寛 平泉成 木村多江 大沢たかお 広末涼子 [制作データ] 2004東宝 [上映時間] 135分 岩井俊二監督がリリカルなタ…

●3/24「スパイダーマン2」と「きょうのできごと」紹介

Cinema-Topix 大ヒット作の続編「スパイダーマン2」がいよいよ7月10日に公開される。“クモ男”で一躍世界にその名を知らしめたトビー・マグワイアが来日を果たし、期待高まる「スパイダーマン2」について語ってくれた。 ところが、肝心の「スパイダーマン…